ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
- 作者: J.K.ローリング
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2004
- メディア: ハードカバー
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☆2004/09/06の日記(再掲載)
自分は一人前だと思っているのに、まわりからは子ども扱いされる。高慢と思えるほどのプライドと自己主張。ときには大切な人たちにも、激しい感情をぶっつける。自分自身も傷ついてしまうのに。
薄氷を踏むような、危うくて、でもきらきらした時代。十代のときに読んだら、どんな感想をもっただろう。五巻のハリーは、苦悩するティーン・エイジャーそのものだ。親友のやさしい言葉も、周囲の思いやりも、どうしようもない孤独感からは、彼を完全に解き放ってはくれない。そして、永遠の別れ……。
ダメな大人、情けない大人、酷い大人、がたくさん出てくる。ほとんどモリーおばさん(ウィズリー家のお母さん)と同化しつつ、理不尽な彼らに、ハラハラしたり、怒ったり。どうしても大人側(保護者側)の視点になってしまう。
四巻に比べるとエピソードが多く、中だるみがなかった。冒頭から読ませる。
一巻からの伏線が次々に明らかにされ、伏せられていたカードが、終盤に向かって次々に開かれていく感じ。六巻が楽しみでもあり、怖くもある。
☆2008/05/09現在の日記
再読の感想は、ほとんど四年前と変わらない。ただ、前回読んだとき、ハリーの怒りっぷり(キレっぷり?・笑)に、やや驚いてしまったのだが、今回はそれが、頼もしく思えてしまったのだから不思議だ。
一巻から六巻まで、間を空けずに読んだせいかもしれない。