うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

花天新選組 君よいつの日か会おう

花天新選組―君よいつの日か会おう

花天新選組―君よいつの日か会おう

幕末物はなぜか苦手で、今までほとんど読んだことがない。昨年、手にした本「月下花伝 時の橋を駆けて」が初めてだった。読後、主人公・秋飛の行く末が気になった。一年を経て、続刊「花天新撰組」が刊行された。
前巻の188ページを大きく上回る306ページ。期待に違わず、読み応えがあった。
ファンタジーであり、純愛小説であり、実は骨太の歴史小説でもあり。心躍るエンタテイメントでもある。魂のこもった文章は、新撰組ファンならずとも胸が熱くなるはずだ。タイトルの意味に気づいたとき、自然と涙があふれた。読み終わったあと、また「月下花伝」から読み直した。各巻、独立した物語として読めるが、ぜひ2巻を通して読んで欲しい。