うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 バルサの食卓

バルサの食卓 (新潮文庫)

バルサの食卓 (新潮文庫)

以前、上橋菜穂子さんの講演会に行ったとき、物語に登場する食べ物に関して熱心に語られていたことを思い出しました。もちろん、一読者の私にとっては、バルサたちが食す料理は、まるで目の前に湯気を立てて置かれているような錯覚を覚えたわけです。
この文庫が出版された知ったときは、同じような気持ちを持った人たちが、たくさんいたのだと、感激してしまったのでした。なによりあの『南極料理人』の西村淳さんがチーム北海道のメンバーとして料理の腕を振るってらっしゃるとは、なんて贅沢な本でしょう。購入しないわけにはいきませんでした。
どれもこれも、作ってみたいものばかりでしたが、特にタンダの『山菜鍋』は身も心も芯からあったまりそうで、今年の冬の鍋はこれだな、と思いました。レシピ以外にも、上橋さんの物語に関するエピソードがたくさん盛り込まれていて大満足の一冊でした。