- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/08/11
- メディア: 単行本
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たいへん人気のある本らしく、予約してからずいぶん経って、ようやく手に届いた。
『私はふだん、「アホ」としか言いようのないエッセイを書いているのだが、本書においてはちがう!(自社比)よそゆき仕様である(あくまで自社比)大きくでましたね、自分。本当によそゆき仕様かどうか、ぜひお読みになってたしかめていただきたい』(表紙文より)
小説だと思っていたのにエッセイだった。うれしい誤算。ひさしぶりの「しをん節」に何度も笑わせてもらった。家事の合間にちょっと・・・、という文の長さが、ちょうど良い。
タイトル「おわりに」より。
『四章の「つながる線」は、「その電気がどうやって生み出されているのか」にまで想像力を働かせられなかったのが不甲斐ない(中略)ボーッとしてはいけない、という自戒をこめて収録した』という一文が心に残った。
しをんさんらしい、そして作家さんらしい明確な意思表示だなと思う。
スカイエマさんの装画が、エッセイ集を飾るコサージュのように本を引き立てている。