見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険

見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険〈1〉フェニックスのたまご

「ドラゴン、ユニコーン、フェニックス・・・フラッド家に、５００年もの間受けつがれてきた家業は、幻獣学者！１０歳になって、はじめてその秘密を知ったナサニエルは」（紹介文より）
主人公ナサニエルは、気が弱くインドア派で読書好きの十歳の男の子（『バーティミアス』のナサニエルとは性格が正反対）。ある日、二年も外国に行ったきりの両親が行方不明だと知らされ、とつぜん見知らぬおばさんのもとへと放り出されてしまう。
活字が大きく、文章も簡潔なので、中学年以上から、じゅうぶん楽しめると思う。
ちょっぴりわがままでキュートなグレムリンの女の子（？）グリーズルや、態度も体も大きい口の悪いドードー鳥、ハリー・ポッターでも出てきた華麗なフェニックスなど、ファンタジーのわくわく材料がいっぱい詰まっている。男前なフィルおばさんもステキ。次の冒険が楽しみと思っていたら、すでにシリーズ４まで出ているようだ。