カニカマはすでにカニの模倣(物まね)ではなく、ひとつの魅力的な食品である、と個人的には思っている。清水ミチコさんも然り。
卓越した語り口と半端ではない歌唱力は、すでに<清水ミチコ>というブランドになっている気がする。テレビで観る姿とは違ったイメージがエッセイの底には流れている。人との出会い。挫折と喜び。文章には本来の自分に気づかせてくれる力があるようだ。
以下↓本書より抜粋
#印象的な言葉
喫茶店に大事なことは、ちょっとした句読点なんだ
モノマネしたいとは思ったことはない。ただ本気でその人になりたい
タモリさんは自分に対して上機嫌でいることができる人
気負けしない、気で勝つ
「怖くないフリ」だけに集中する
#書く楽しみ
文字にしていくと自分を冷静かつ客観的に見ることができる
不安になったとき、もどかしいとき、外で発散するのではなく内にこもるのが一番。
自分を見つめようとするだけで、自分は自分を一番見てこなかったことに気がつく