うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

児童書・児童文学

お天気屋と封印屋 ~十年屋と魔法街の住人たち・3~

十年屋と魔法街の住人たち3 お天気屋と封印屋 十年屋シリーズ 特別編 作者:廣嶋玲子 静山社 Amazon 十年屋と魔法街の住人たちの話・第3弾。今回は封印屋のポーさんから、お天気屋のビビにお茶会のお誘いです。おやつのチーズクッキーとタルトは、十年屋のカ…

ねこと王さま しごとをさがす

ねこと王さま しごとをさがす (児童書) 作者:ニック・シャラット 徳間書店 Amazon シンプルだが、実は緻密なさし絵。 ほのぼのとした文章。 好みだ。 作者さん、きっと楽しんで描いている&書いている、よね。 <ゆかい>が伝わって来るもの。 巻末にジンジ…

スウィートホーム わたしのおうち

スウィートホーム わたしのおうち 作者:花里 真希 講談社 Amazon 主人公の千沙は自分の心にまっすぐ。はっきりとした言動で誤解されることも多いが、応援したくなる女の子だ。家庭や学校のごたごたも、客観視できる精神力がある。あーにゃや小林君、という友…

先生、感想文、書けません!

先生、感想文、書けません! 作者:山本 悦子 童心社 Amazon 感想文を書くのが苦手。 だったら感想文が書けるようなお話を自分たちで作ればいい。 柔軟な発想が素敵だった。 同じ悩み? を持つ小学生におすすめの本です。 山本悦子氏の著作は学校が舞台という…

天の台所

天の台所 作者:落合由佳 講談社 Amazon 長男の天、次男の陽、長女の光は幼い時、交通事故で祖父と母親を一度に亡くし、その後ずっと三人の世話をしてくれていた祖母も急逝してしまった。物語は天が祖母の友人だったというおばあさん、通称「がみババ」に出会…

エカシの森と子馬のポンコ

エカシの森と子馬のポンコ(小学生 高学年課題図書2021) (teens' best selection) 作者:多一, 加藤 ポプラ社 Amazon ガガイモのタネ、エゾシカ、ハルニレの大木・エカシ。 牧場のとうさん、カメムシ、おじじの小屋、雪、川のささやき。 排気ガスと鉄のにおい…

炉辺荘のアン

炉辺荘のアン 赤毛のアン (文春文庫) 作者:L・M・モンゴメリ 文藝春秋 Amazon アンが主人公である最後の巻。それを意識するように懐かしい人たちの名前や思い出が要所要所にちりばめられている。 子供たちを主人公にした短編も、ほのぼのとてして面白かった…

もうひとつのアンデルセン童話

もうひとつのアンデルセン童話 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」を斉藤洋さん流に解釈した短編。タイトルは違うけど、これは「サブキャラたちの...」シリーズに含まれるのではないでしょうか…

十年屋 ひまな時もございます

十年屋 5 ひまな時もございます 作者:廣嶋 玲子 静山社 Amazon シリーズ五作目。ブレない面白さ。今回はカラシにお友だちができた。 作り直し屋のツルさんと封印屋のポーさんの恋は進行中。 ん? 封印屋のポーさん? 四作目は未読だったことに気づく。 読ま…

ジークメーア 小箱の銀の狼

小箱の銀の狼 (ジークメーア) 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon 図書館で借りて最後にとっておいた。斉藤洋さんの新たなシリーズ。 かつて読んだ『ジーク』(斉藤洋.著)というタイトルのファンタジーを思い出した。関連性はあるのだろうか。物語は始まったばかり…

みんなのためいき図鑑

みんなのためいき図鑑 作者:村上 しいこ 童心社 Amazon 表紙絵の<ためいきこぞう>が、とてもかわいい。本編もほのぼとした読後感がよかった。巻末の「みんなのためいき図鑑」が特に面白かった。一部ではなく全部読んでみたいと思った。

どっちでもいい子

どっちでもいい子 (おはなしガーデン 57) 作者:かさい まり 岩崎書店 Amazon 主人公は小学四年生のはる。友達から「どっちでもいい子」と呼ばれているのを知り、ひどく傷つく。 無邪気なままで良かった低学年とは違い、四年生ともなってくると、コミュニケー…

七不思議神社 白い影を追え

七不思議神社 白い影を追え 作者:緑川聖司 あかね書房 Amazon シリーズ三作目。ひとつの物語に短めのお話がいくつも実っている。 甘いのやすっぱいのや、ちょっと苦い実もあるけれど、読んでいる間は不思議世界で楽しめる。期待を外さないシリーズ。

神さまの通り道

神さまの通り道 スサノオさんキレてるんですけど 作者:村上しいこ 偕成社 Amazon 登場人物たちの掛け合い?(言葉のやり取り)が面白い。 とくにスーさん(スサノオノミコト)とガンちゃん(他力本願ちゃん・主人公四年生)。 ユニークな設定にシリーズ化さ…

縄文の狼

縄文の狼 (くもんの児童文学) 作者:今井恭子 くもん出版 Amazon オオカミ犬と少年の友情を主軸に、縄文時代の背景が細やかな生活描写によって浮かび上がってくる。古代の人々がどのようにして人間社会を形成していったか、その発端となる時代の考察が面白か…

すみれちゃんとようかいおばあちゃん

すみれちゃんとようかいばあちゃん 作者:最上一平 新日本出版社 Amazon すみれちゃんを通して見るひいおばあちゃんは、「ようかいおばあちゃん」。 ようかいおばあちゃんの暮らしは、まるで昔話のような摩訶不思議に満ちています。 ふと子どもの頃を振り返っ…

妖怪一家の時間旅行

妖怪一家の時間旅行 (妖怪一家九十九さん) 作者:富安陽子 理論社 Amazon 妖怪たちとタイムワープ、意外な組み合わせ。 タイムラグに関係なく妖怪たちが活躍するのが楽しい。 市役所の野中さんとの縁はここから始まっていたのね。 十巻で明かされた事実は一巻…

みつばちと少年

みつばちと少年 作者:村上 しいこ,高山 裕子 講談社 Amazon 北海道の自然の中で、少しづつ自分の居場所を見つけていく主人公。 いろいろな境遇の仲間と出会うことで彼自身も変わっていく。 『ミツバチマーヤの冒険』再読したくなった。

しんぱいせんせい

しんぱいせんせい (おはなしみーつけた! シリーズ) 作者:北川チハル,大野八生 佼成出版社 Amazon 誰かのことを思って心配すること。分かり合おうとすること。 むずかしいけれど、きっと幸せな気持ちになれる。 ちょっとたよりないしんぺい先生と人見知りのた…

チョコレートのおみやげ

チョコレートのおみやげ 作者:岡田 淳 ビーエル出版 Amazon 「チョコレートは時間がとけていくみたいや」 みこおばさんの想像の翼に乗ったゆきちゃん。 やさしい心がチョコレート3個の伏線につながった。

クルミ先生とまちがえたくないわたし

クルミ先生とまちがえたくないわたし: 藤島クリニック再生計画 (ポプラ物語館 84) 作者:令丈 ヒロ子 ポプラ社 Amazon 大人でお医者さまのクルミ先生と対等に渡り合う主人公・基季。 基季は五年生だけど家を切り盛りするしっかり者。むしろ、大人のクルミ先生…

こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ

こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ (こそあどの森の物語) 作者:岡田 淳 理論社 Amazon 『こそあどの森』がまた読めるなんて思ってなかった。完結したはずなのに。 新刊コーナーで見つけたときはタイトルを二度見してしまった。とてもうれしい。 内…

妖怪コンビニで、バイトはじめました。

妖怪コンビニで、バイトはじめました。 作者:令丈 ヒロ子 あすなろ書房 Amazon 人の『核』が見える少年イズミ。ひょんなことから、この世のものではない?コンビニでバイトすることになる。 そこには妖怪の店長と幽霊の店員がいて、妖怪や幽霊を始め、稀にイ…

彼方の光

彼方の光 作者:ピアソル,シェリー 偕成社 11Amazon 11才の少年サミュエルが主人公。奴隷からの解放と自由を求め、ハリソン老人と共にケンタッキー州からカナダまで命がけの逃亡をする。 そもそもサミュエル自身はハリソンの行動に巻き込まれた形なので(何…

見知らぬ友

見知らぬ友 (世界傑作童話シリーズ) 作者:マルセロ・ビルマヘール 福音館書店 Amazon アルゼンチンの児童文学作家さん。初めて読む。ふしぎな雰囲気の短編集。 なんだろう?と思いつつ読み進めると、とつぜん、スコンとオチがくる。 オチは、薄い笑いだった…

わたしたちの物語のつづき

わたしたちの物語のつづき (読書の時間 6) 作者:濱野京子 発売日: 2021/02/26 メディア: 単行本 物語が本として読者のもとに届くには、書き手はもちろん、いろいろな人たちの協力があって一冊の本へと形作られていく。 主人公・碧衣と作中作の主人公・妖精リ…

嘘吹きネットワーク

【小学5-6年生、中学生の読み物】嘘吹きネットワーク (わたしたちの本棚) 作者:久米絵美里 発売日: 2020/12/17 メディア: 単行本 小学校高学年から中学生の読み物、とあるが、ファンタジーにあらず。 啓発っぽい実践に満ちた正義の本であった。 物語が進むに…

モヤモヤそうだんクリニック

モヤモヤそうだんクリニック 作者:池谷 裕二,ヨシタケ シンスケ 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本 小学生たちから寄せられた「モヤモヤ」に関する質問を脳研究者の先生が答える。難解そうな脳の役割をわかりやすい例を挙げて解説。ヨシタケシンスケさん…

大阪城のシロ

大坂城のシロ 作者:ゆき, あんず 発売日: 2020/12/08 メディア: 単行本 秀吉が天下を取った時代、一匹の白い犬・シロが主人公。 シロと虎の対決は迫力があった。少女と少年とのそれぞれの出会いが、やがて2人をめぐり合わせることになる。命の尊さ、勇気を持…

ミッドナイトギャングの世界へようこそ

ミッドナイトギャングの世界へようこそ 作者:デイヴィッド・ウォリアムズ 発売日: 2020/11/18 メディア: Kindle版 物語全体から、映画か連続テレビドラマの脚本みたいだな、と思っていたら、作者の方は脚本も書かれていて、コメディアン・俳優業のかたわら児…