うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

玻璃の天

玻璃の天

玻璃の天

じょじょに明かされるベッキーさんの過去。英子の利発さと凛とした姿勢が頼もしい。三部作の一作目が起承転結の「起」「承」なら、二作目は「転」。前巻より全体に重い雰囲気なのは、暗い歴史の到来を予感させるからか。
英子たちの「現在」は、すでに我々にとって「歴史」だが、今生きている2009年も、いつかは時代の本流に飲まれていくのだろう。
今後、結末がどうなるか目が離せないシリーズだ。