- 作者: まはら三桃
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
市立緑山中学校で代々語りつがれる伝説のヒーロー「エンドーくん」。校内に残されたエンドーくんにまつわるさまざまな落書きをきっかけに、先生が、生徒が、それぞれに一歩ずつ、前へ進みだす(扉文より)
先生サイドからの学園ドラマなのがユニーク。エンドーくんの正体は読み進めば自然にわかってくる仕組み。
しかしエンドーくん、「伝説」になるにはまだ若い気がするのだが。
現実的に考えると、本人や家族にとっては過酷な設定だ。確かにストーリー展開に、ドラマティックが加味されるが。登場人物をどうするかは作者次第だから、仕方ないことけだど。せめて希望の持てる余地はなかったのかと思う。小説は見事。出版を重ねるごとに作品力がパワーアップされている。