クヌギ林の妖怪たち ー童話作家・富安陽子の世界ー 作者:斉藤 洋 講談社 Amazon 斎藤洋さんが読み解く『クヌギ林のザワザワ荘』（富安陽子・著）。 深い洞察に感心しつつ、まだこの本は未読だったことに気づく。なんということでしょう！ 今度ぜひ読んでみた…

小福ときどき災難 作者:群 ようこ 集英社 Amazon 『午前零時の玄米パン』の頃から親しんでいる群ようこさんのエッセイ。 何気ない日常を面白おかしく、ときには毅然とすくいあげる筆致に変わりない。 長年一緒に暮らされていた愛猫さんとの別れ。 室内に花を…

言えないコトバ (集英社文庫) 作者:益田 ミリ 集英社 Amazon ２００９年８月に刊行されたものを加筆・修正し、新たに５編を追加して収録したものだそうです。第１６刷とは！ 多くの人たちに読まれてきたのね。 内容はというと、共感したり、逆にそうかなあ？…

私のテレビ日記 (Bros.books) 作者:清水 ミチコ 東京ニュース通信社 Amazon TV Bros.２０１３年から２０２０年まで連載されていたエッセイ。 エッセイというよりは表題のように日記に近い。とても読みやすかった。 清水ミチコさんの目から見たテレビの世界（…

炉辺の風おと 作者:梨木 香歩 毎日新聞出版 Amazon 紡がれた言の葉を一つひとつ味わうように読む。図書館本だから期限があるので、どうしても最後は急ぎ足になってしまった。山の静謐な暮らしぶりから、自然の中に生きる者たちとのふれあい。愛する肉親と永…

おなかがすいたハラペコだ。3──あっ、ごはん炊くの忘れてた! 作者:椎名誠 新日本出版社 Amazon ２０１８年４月から２０２０年８月まで、豪胆にして、ユーモアと美味しさあふれる痛快エッセイ集。 どのエピソードも楽しかった。百回連載記念の「うまかったも…

三谷幸喜のありふれた生活 (16) 『予測不能』 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon 今巻から挿絵が和田誠さんから三谷幸喜さんに受け継がれる。さみしい。 エッセイは相変わらず面白く、このシリーズの息の長さにうなずかされる。 一番印象的だったのはタイ…

嘘かまことか 作者:平岩 弓枝 文藝春秋 Amazon エッセイではあるが、まるで短編小説集を読んだような満足感。平岩弓枝さんならではの89年間のドラマが詰まっている。 すっかり忘れてしまっていたが、古くからの諺（ことわざ）や先人たちの格言も思い起こせば…

Go To マリコ 作者:林 真理子 発売日: 2021/03/10 メディア: 単行本 コロナ禍でも揺るがないマリコさんの心意気。 ギリギリのところ一直線でハラハラするけれど、なんだかホッとする自分がいる(笑) 巻末の阿川さんとの対談もよかった。

物語のものがたり 作者:梨木 香歩 発売日: 2021/03/18 メディア: 単行本 『秘密の花園』読み返したくなった。 ヨークシャーのムアの風景は本当に荒涼として、子供心にも、しみじみとさみしかった。 いろいろなシーンが巧に読み解かれていくごとに、以前の感…

アガワ家の危ない食卓 作者:佐和子, 阿川 発売日: 2020/03/25 メディア: 単行本（ソフトカバー） 阿川さんの食に関する流儀に感心したり、驚いたり。 「危ない食卓」とは、なかなか核心をついたタイトルではないかと思いました(笑)

いかがなものか 作者:群 ようこ 発売日: 2020/03/26 メディア: 単行本 共感したり、よくわからなかったり、感じるところはいろいろだったが 自分とは違った目線で見る世相は楽しめたと思う。

今日の人生2 世界がどんなに変わっても 作者:益田ミリ 発売日: 2020/10/10 メディア: 単行本（ソフトカバー） コロナ前とコロナ後の「今日の人生」。 世界、というか自分を取り巻く環境や日常が変わっていっても 変わらないことを見つけて大切に過ごしていけ…

たべる生活 作者:群ようこ 発売日: 2020/11/06 メディア: 単行本 畏敬の念と後ろめたさを同時に感じた。 「人間の体は食べた物でできている」 心に留め置こうと思う。 しかしなあ・・・ 批評と批判と批難の境目ってむつかしいよね。

見果てぬ花 作者:浅田次郎 発売日: 2020/10/27 メディア: Kindle版 浅田次郎さんのエッセイを読むのは初めて。シリーズになっているらしい。とても面白かった。 端正で凛とした文章。最初の一行でぐっとひきつけられる。含蓄ある持論の展開と、自虐に至らな…

マナーはいらない 小説の書きかた講座 (集英社単行本) 作者:三浦しをん 発売日: 2020/11/12 メディア: Kindle版 小説とは自分の感性を言語化し伝えること。言葉を使ったコミュニケーション。心打つ物語に出会ったときの幸せ感は、作者からの熱いメッセージを…

ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ 作者:ヤマザキマリ 発売日: 2019/01/30 メディア: 単行本 激しい起伏に満ちた母リョウコの生き方。荒波に沈まなかったのは、音楽という帆柱があったからかもしれない。「しっかりってなに？！」巻き込まれて…

50代からの疲れをためない小さな習慣 作者:葉子, 岸本 発売日: 2020/01/30 メディア: 単行本 ほんの少し、自分への気配り。できそうなこと、できそうにないことあるけれど、いいとこどりで生活のヒントに。

心にいつも猫をかかえて 作者:村山 早紀 発売日: 2020/04/15 メディア: 単行本（ソフトカバー） じつは猫よりは犬派のわたしなのだが、この本を読むと、うっかり猫の愛らしさに胸を熱くしてしまったりする。 エッセイ・写真・物語の三色の糸を、この本に関わ…

晴れの日散歩 作者:角田 光代 発売日: 2020/02/27 メディア: 単行本 何気ない日常を丁寧にすくい上げる。共感と気づきのエッセイ。なにかと食べ物が絡んでくるのも好み。（「オレンジページ」掲載だけに） 卵サンド食べたい・・・。

美女ステイホーム 作者:林真理子 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本（ソフトカバー） 今回も安定の林真理子さん、だったが、ラスト近くで、とうとうコロナ禍に突入。 美女入門シリーズも試練のとき？と思ったけれど、体重とファッションに特化された軸は…

夜明けのM 作者:真理子, 林 発売日: 2020/03/11 メディア: 単行本 ウィークリーマガジン連載エッセイ最長記録ギネス申請から天皇陛下即位の礼の秘話など、話題は広範囲に渡る。歯に衣着せぬエッセイは時に痛快で、時に切実だったりする。からっとした楽天性…

欲が出ました 作者:ヨシタケシンスケ 発売日: 2020/08/07 メディア: Kindle版 なるほど、と思ったり、そういう見方もあるのだな、と感心したり・・・。物事の視野を広げてもらったような気がする。 エッセイ抜きのスケッチでは、あれこれ自由に発想を巡らせ…

気がつけば、終着駅 作者:佐藤愛子 発売日: 2020/01/31 メディア: Kindle版 佐藤愛子さんの40代から９６才の現在に渡るエッセイ。 第一部・第二部に分けて収録。 佐藤愛子さんは人生の達人と思う。 そして心も体も強靭で健康だ。 クリエイティブな何か。 私…

美しいものを見に行くツアーひとり参加 (幻冬舎文庫) 作者:益田 ミリ 発売日: 2020/08/06 メディア: 文庫 「美しいものを見ておきたい」の一文に惹かれて購入。 すっきりわかりやすい文章に、カラー写真、イラスト、マンガ、ツアー旅行のワンポイントアドバ…

フーテンのマハ (集英社文庫) 作者:原田 マハ 発売日: 2018/05/18 メディア: 文庫 旅行エッセイが読みたくなって購入したが、原田マハさんの小説も読んでみたくなった。作家になった原点。お父様の言葉が印象的。

老~い、どん! あなたにも「ヨタヘロ期」がやってくる 作者:樋口 恵子 発売日: 2019/12/10 メディア: 単行本（ソフトカバー） 樋口恵子さんの本ひさしぶりに読んだ。誰もが通る道「ヨタヘロ期」。 ヨタヨタヘロヘロ。。。ネ 自慢じゃないが、私は若い頃からす…

時をかけるゆとり (文春文庫) 作者:朝井リョウ 発売日: 2015/01/30 メディア: Kindle版 『時と共にゆとりぬ』が面白かったので購入。 装丁（表紙）の写真にまず笑い、内容を読んでまた笑い・・・。 期待に違わずコロナ禍の中、一瞬の清涼感？を味わった。 作…

いつでも母と 作者:恵以子, 山口 発売日: 2020/03/05 メディア: 単行本 母親の介護を１８年間、そして自宅での看取り。本書に書かれている出来事は、たくさんの穏やかで幸せな日々の一部にすぎないと言う。恵以子さん、絢子さん母娘の愛情と信頼の備忘録。

いやよいやよも旅のうち (集英社文庫) 作者:北大路 公子 発売日: 2020/04/17 メディア: 文庫 期待を裏切らない脱力系・旅？エッセイ。 現実逃避のあまり、筆者が自らの創造世界に飛んでしまう（本筋から）ほどのイヤイヤさ加減が半端なく、面白過ぎる。 今回…